1シリーズから正統進化したBMW 2シリーズクーペのすべて

BMW2シリーズクーペは、1シリーズを元にさらに外観、インテリア、エンジン等が進化したモデルです。プレミアムコンパクトクーペとしてBMWの中でも貴重なモデルといえます。今回はその魅力やモデルの詳細に迫ります。

1. BMW2シリーズクーペの特徴

BMWの新しい2ドアモデルである2シリーズクーペの特長は、いかにもクーペらしい優雅なフォルムが特徴です。

全世界で15万台以上販売した1シリーズクーペをベースに、エレガントさとスポーティな操縦性、圧倒的な運動性能が組み合わさり、最新のテクノロジーがひとつの車に搭載されたモダンなモデルです。

1シリーズを元にしているだけあり、随所に共通点はあるもものの、2シリーズクーペとして確立されたブランドを感じさせます。

最新装備としては、ツインパワーターボエンジンと新開発の8段ATの組み合わせに、文字入力も可能なタッチパッド付き「iDriveナビゲーションシステム」、歩行者検知機能付き「衝突回避・被害軽減ブレーキ」、車載通信モジュールで車内と車両の安全を監視する「BMW・SOSコール」、車両のメンテナンス情報を正規ディーラーに通達する「BMWテレサービス」を標準装備しています。

日本では「Sport」「Luxury」「M Sport」の3つのタイプがあります。

1-1. なだらかさとシャープさを兼ね備えたBMW 220iのボディ

エレガントなボディーと、大型のエアインテークを設置したフロントマスクは存在感が抜群です。リアコンビネーションランプはL型デザインを採用していることも特徴的です。

特にフロントボディからサイドボディのラインはBMWらしい美しい伸びと、リア・スポイラーへと流れてスポーティーでダイナミックなウエッジ・シェイプが強調されています。ホイール・アーチとの組み合わせがBMWらしい力強さと俊敏さを連想させます。

前後ランプにLEDを用いた新タイプを採用、グリルやバンパーのデザインも開口部を拡大、ホイールも新デザインとなっています。

1-2. 02やE36をどことなく彷彿とさせるF22型の2シリーズ

今回の2シリーズクーぺの外観や性能は、往年の名車「02」や「E36」を思い出せる雰囲気を出しています。車のキャラクターが非常に被っているところも非常に興味深い所です。

特にスポーティでその美しいデザインと高い運動性能は名車である02シリーズの系譜を受け継いでいると言って良いでしょう。

2. BMW 2シリーズのクーペの成り立ち

BMW2シリーズクーペは、社名の奇数数字をセダン、ステーションワゴン、クーペ等のスポーツカーに反映する同社の新戦略の元誕生しました。

2シリーズクーペは「1シリーズクーペ」の後継モデルで、新シリーズとして独立し、1966年に登場した1600-2から使用されている「駆け抜ける歓び」のキャッチフレーズにふさわしいモデルです。

2-1. 共通コンポーネントを持ちつつオリジナル要素も持つ2シリーズ

1シリーズクーペの後継モデルということですが、共通コンポーネントを持ちつつ、2シリーズクーペは新たにシリーズを立ち上げた意義を様々な箇所から感じることができます。

2シリーズは、1シリーズクーペと比較して、例えば外観のスタイリッシュさ、シルエットの美しさと伸びやかさ、ダイナミックさはさらに進化したオリジナリティを持ち合わせているといえるでしょう。

2-2. 他のシリーズと統一感を持った2シリーズの内装

シートはサイドサポートの設けられたスポーツシートを標準で採用し、センターコンソールやインパネも極めてスポーツ性が高いデザインです。運転席に座ると、コックピットがドライバーの為に設計されていることが実感できます。

独立型のコントロール・ディスプレイはドライバーの見やすい位置に設置され、重要な操作系統はドライバーの周囲に集約されています。

他のシリーズと統一感はもちつつ、一目見て明らかにワンランク上の素材を使用した上質感が出ています。タッチスクリーン採用やコネクティビティの強化も特徴です。トランクの実用性も高く、2列目の背もたれを倒してトランクスルーにすることも可能です。

3. 2シリーズクーペの機能性

BMW220iクーペスポーツは、最高出力184ps2リッター直列4気筒ターボエンジンと8ATを組み合わせたエンジンです。これは、320iや328iにも搭載しているエンジンです。出力は184ps/270Nmというスペックですが、プレミアムスポーツカーとして十分な速さを感じることができるでしょう。

そして、4気筒でありながらも走り出しの回転数が良く、とてもスッと滑らかに走り出します。このエンジンはインターナショナル・エンジン・オブザイヤーで部門賞を受賞したことからも、いかに優れたエンジンかがわかります。

セグメント唯一のリア駆動で、1シリーズよりも大幅に前後トレッドを拡大、前後重量配分も50対50という理想的な形を実現しました。これにより上述のエンジンとハンドリングと走りで最高レベルの快適性を実現しています。

革新テクノロジーとしては、ダブルVANOS、バルブトロニック、高精度ダイレクト・インジェクション・システムやツイン・スクロール・ターボチャージャーといった機能が搭載されています。

トランスミッションは8段ATの他に6速のMTも選択可能となっています。

3-1. 豊かなトルクと滑らかな回転を持つ220iクーペ スポーツのエンジン

220iクーペは27.5kgmというサイズには十分な豊かなトルクをわずか1250rpmで発生するのが特徴です。さらに力強さも兼ね備え、車体を軽々と引っ張り、加速感も抜群です。

最高出力は135kW(184PS)で、低回転域から発生して幅広く回転し、動力性能的には十分で、レスポンスの遅れも気にならず、ノイズや振動も4気筒としてはよく抑えられているといえます。

3-2. ATとは思えないBMW 220iクーペ スポーツの操作感

ZF謹製の8段ATは手動でシフトしなくても、右足のみで驚くほどの速さで理想のギアと回転数が実現し、変速のスムーズさは特筆に価します。

FRの特性を十分に活かしたレーンチェンジの速さ、コーナリングの安定感は抜群で、ATとは思えない操作感です。BMW特有の剛性ボディもこのスムーズな操作感に寄与していると言えるでしょう。乗っていてこれほど楽しさを感じられるのは220iの最大のメリットの一つです。

3-3. ナチュラルな感覚がウリの220iクーペ スポーツのステアリング操作

220iのステアリング操作は、力づくで操作するのではなく、ドライバーの意思で素直に向きを変えられます。極めて優れた俊敏性を持ち、レスポンスの遅れがなく、車全体が自然と一体となり付いてくる感覚は2シリーズの大きな特徴といえそうです。

市街地から山道まで優れたハンドリングと乗り心地を突き詰めたステアリング操作は、BMWらしさが前面で出ていて流石といったところです。

4. GTの要素が強いBMW 220iクーペ スポーツ

220iクーペスポーツは、GT(Grand Touring 長距離ドライブに適した高性能車の意)の要素が色濃く反映されています。

特に日本の道路事情に非常にフィットしていると言え、前後の重量バランス50対50というバランスを始め、ブレーキング時の荷重移動の変化が非常に読みやすく、タイヤと地面の接地感のわかりやすさからどこまでブレーキを踏んで良いのか非常にわかりやすい作りとなっています。

5. BMW2シリーズカブリオレの選択肢

BMW2シリーズカブリオレの選択肢は本国ではかなりワイドな選択肢となっています。

ガソリンが「218i」「220i」「230i」「M240i」「M240i xDrive」、ディーゼルが「218d」「220d」「220d xDrive(カブリオレに設定なし)」「225d」とクーペだけで全9種類となっています。

その他に、220iスポーツに対して、MスポーツはMスポーツサスペンションが標準装備で、アクティブMサスペンションやMブレーキシステムがオプションで選択できます。またエクステリアもMエアロダイナミクス・パッケージ等が標準装備となっています。

そして運転席と助手席シート・ヒーティング機能が付いたダコタ・レザー・シートがオプション設定されています。

6. まとめ

BMW2シリーズクーペは、1シリーズを元にさらに進化を遂げたプレミアムコンパクトクーペとしてオリジナリティのある存在感を出しています。そのキャラクターは、往年の名車「02」シリーズや「E36シリーズ」に共通するものがあります。

エレガントさとダイナミックさを兼ね備える美しい外観と、ドライバーの操作を快適にする高級感あふれるインテリア、そして滑らかさと力強い加速を実現するエンジン、ボディの一体感と快適な操作感はさらにファンを魅了するモデルとなっています。

スポーティでありながらもGTの要素や実用性も兼ね備えた2シリーズは、BMWの中でも確立した存在感を発揮していくことでしょう。