出来過ぎの一台!「BMW M3」がレーシングセダンと言える理由

「BMW M3(F80)」は操縦性や安定性、燃費の良さなど高いパフォーマンスを発揮します。セダンとして尋常ではないほどの走行性能を秘めているとも表現できるでしょう。

この記事では、BMWを代表するレーシングセダン「M3」の魅力をご紹介します。

1. BMWのM3セダンの魅力

BMWのM3セダンはBMWのレース部門、モータースポーツ関連研究開発子会社の「BMW M」によって開発されたスポーツセダンです。BMWのM3セダンに操作性や加速性、スポーティーなシルエットといった、ドライバーが好む特性をふんだんに盛り込んでいます。

M3はサーキットでの走行性能を追求して開発された経緯があります。2012年のDTMチャンピオンであるブルーノ・シュペングラー氏などをはじめとする、BMWの開発チームドライバーが携わっています。BMWのM3セダンはBMWを代表する「レーシングセダン」とも言えるでしょう。

2014年2月から販売されており、5代目からラインナップ変更のためBMWのM3は4ドアセダンのみとなりました。

2. M3セダンのデザイン

M3セダンのボディサイズは全長4675mm ・ 全幅1875mm ・ 全高1430mmで3シリーズよりも全体的にサイズアップしており、低重心かつ横幅が大きい車内空間として広さのある設計となっています。

またボディやサスペンションには炭素繊維強化プラスチックと軽量アルミニウムを使用しています。ルーフにはカーボン・ファイバー強化樹脂(CFRP)製を使用することで車体の重さ軽減や重心を低くできます。細かな操作性や加速力といった力を最大限に発揮できるのもこのためです。

2‐1. M3セダンのエクステリアデザイン

BMWのM3セダンのボディデザインはスポーツセダンと言わんばかりのスポーティーなデザインに仕上がっています。走りを追求したレーシングカーを彷彿させるデザインは思わず見とれてしまうほどです。

3シリーズらしい見た目ですが、M3は「ツインストーク(stalkとは花の茎の意)」と呼ばれる鋭角的なドアミラーと、大きく張り出したリアフェンダーが個性的です。リアフェンダーには275/40ZR18が収まっているため、320iより75mm幅が出ています。そのためか、車体がよりスタイリッシュに見える要因になっています。

フロントエンドは端麗なブラックのダブルバーが装着されたMキドニーグリルで、M3セダンの存在感を目立たせています。Mのエンブレムが付属された大型エア・インテークは、M3セダンのパフォーマンスを高く維持するために大きな役割を担っています。Mキドニーグリルの両脇にあるヘッドライトにはLEDが使用されています。直線的な光を放ち前だけを向いて走るかのようなカッコよい印象を与えます。

ショート・オーバーハング、ロングホイールベースは変更がありません。M3セダン19インチ M ライト・アロイ・ホイール ダブルスポーク・スタイリング 437M(ブラック)が標準装備されています。またM3セダン competitionには20インチ M ライト・アロイ・ホイール・スタースポーク・スタイリング 666M(鍛造)が装備されています。ブラックとシルバーの光具合がBMWのM3セダンをより高級に演出してくれます。

リアに設置されたL字型のLEDテールランプは発光ダイオードが使用されているため鮮明で広範囲に光を照らしてくれます。L字型のLEDランプはBMWのM3セダンの独創性をより強調するデザインになっています。

2‐2. M3セダンのインテリアデザイン

BMWのM3セダンのインテリアデザインは一言でいうとドライバーのためのデザイン設計です。人間科学に基づいたレザーシートによりドライバーと車の融合を実現し自分自身がM3セダンになった気分を味わえます。さらには軽量アルミニウムやレザーを使用することでBMWのM3セダンはスポーティーと一目でわかる内装に仕上げているのも特徴です。

ステアリング・ホイールに装着されたM Driveボタンを使用することによりダンパーを自分好みに調節できます。またシフト・パドルでギヤチェンジの操作といった走行調節も可能です。

M DCTのセレクターのまわりにまとまっているスイッチ群によって、ドライブロジックを含めてM3の性格を自由に変えられます。自分好みの走りを追求したい方にとってBMWのM3セダンは最適な車でしょう。

3. M3の動力部

エンジンには直列6気筒 DOHCを搭載し最大出力は431ps、最大トルクは550Nmとツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンならではの馬力を発揮します。時速0km~100kmまで加速するのに、わずか4.1秒しかかかりません。またM3 セダンCompetitionは最大出力が450psにもなりM3セダンを超える力強い走りを堪能できます。エンジンを見ようとボンネットを開ければ、カーボン製ストラットタワーバーが放つ存在感を堪能できます。

トランスミッションにはM3セダン、M3 セダンCompetition 共に7速M DCT Drivelogic(ダブル・クラッチ・トランスミッション)を搭載しています。二つのクラッチを活用し、ギヤチェンジに速さを意識した構造を組み込んでいます。エネルギーを逃すことなく走りに力強さと加速力を与え続けます。

またブレーキ性能にはM コンパウンド・ブレーキとM カーボン・セラミック・ブレーキ・システムを採用しています。軽量な作りで操作性と加速力を上げるサポートをしています。さらに加速やブレーキ時に発生する高温に耐えることができる仕組みになっています。

これらの技術を駆使して気になる燃費も11.9~12.2km/ℓに抑えられています。セダンは燃費が悪いと思われがちですがBMWのM3セダンは違うことが一目見てわかります。

4. BMW M3のドライブフィール

スペックから想像して実際に走ると、良い意味で裏切られるのがBMWのM3です。とても軽やかな走りを実現した電動パワーステアリングや車両自体の軽さからくる、ハンドリングの自在さは他の3シリーズにはない特徴です。

ズシンとくる重厚感ある走りを求めるドライバーでも、トップエンドまでアクセルを踏み込めば、驚異的な速さとともに、M3に秘められたパワーを感じることができるでしょう。

走行時に気になるエンジン音は、回転数を上げても静かなままです。室内の静音性を保証しつつも、快適な走りを求めた成果とも言えます。ドライバーに求められるスピードやパワーだけでなく、日本以上に厳しいユーロ圏の排ガス規制を守ることの両立を実現しているM3からは、BMW M社の高い技術力が伝わってきます。

5. まとめ

BMWのM3セダンほどの性能は、フルで発揮させられる環境がなかなか無いでしょう。もはやサーキット向けと言っても過言ではないくらい、出来過ぎな性能なのです。

とはいえ、M3の操縦性や安定性、燃費の良さを考えると、日常の街乗りでも十分楽しめる仕様となっています。ドライバーが要求する通りの走りを見せてくれるレーシングセダン「BMW M3」は、一度乗るとやみつきになることでしょう。