BMW650iはBMW中もっともスタイリッシュでジェントルな駿馬

BMW 650iは、BMWラグジュアリー・グランドツアーを代表するクーペであり、トップブランドである6シリーズにおいて、M6を除いて最もパワフルなボディとエンジンを持っている旗艦ともいうべきモデルです。

先代モデルから見た目も技術面も大きく進化したBMW 650i。よりパワフルに!より洗練されたデザインに!BMW6シリーズを代表する顔としての実力をいかんなく発揮する650iの魅力に迫ります。

1. エレガントさを身にまとったBMWの旗艦ク―ぺ

BMW 650iは、先代の6シリーズを知るカスタマー達に意外性をもって迎えられた新生モデルです。

先代6シリーズは非常に革新的なエクステリア…言うなれば“尖ったデザインでコアなファンを掴んだモデル”であったのに対し、BMW 650iはそのボディデザインを一新。よりエレガントさが際立ち「スタイリッシュでジェントルな駿馬」と評されるボディになっています。

喩えて言うなら、先代が “アグレッシブさを前面に出した野心家的なスタイリング”であったのに対して、BMW 650iは“エレガントで非の打ちどころがなく全ての人が美しいと認めるスタイリング”と言えるでしょう。

6シリーズはBMWのトップブランドであり重厚ラインです。そのスタイリングはいつの時代も注目を集めてきました。BMW 650iはそんな6シリーズを代表する旗艦クーペとして、まさに“クーペの王道をいくモデル”となっています。

2. BMWの創造する6シリーズ用V8エンジンは大人の旋律を奏でる

BMW6シリーズでクローズボディを持つは640iと650i。何かと比較されることの多いこの2モデル最大の違いは搭載しているエンジンの違いでしょう。

640iクーペはN55型3.0L 直6ターボエンジンを搭載。これに対し650iはN63型4.4L V8ツインターボエンジン、通称V8直噴ツインターボユニットと呼ばれるエンジンを搭載しています。

このエンジンは2基のターボ・チャージャーを4気筒に各1基ずつ、V型シリンダー・バンクの間に配置するという、コンパクトで独特なレイアウトを持っています。

さらに特徴的なのは、通常は「バンクの外側が排気、内側が吸気」とレイアウトされているのに対し、BMWのエンジンは吸気と排気が逆転した形になっている点です。

このレイアウトのおかげで排気マニホールドと吸気経路を短くすることが可能となり、エネルギーや圧力の損失を最小限できるという恩恵が得られています。

高精度ダイレクト・インジェクション・システムに加え、BMW商標である「バルブトロニック」を採用。このバルブトロニックは吸気バルブのリフトを無段階で制御し、スロットルバルブを使わずに出力の調整ができるというものです。そのため従来の方式に比べてインテークマニホールド内の負圧が小さくなるのが特徴です。

バルブの開閉で直接吸気量をコントロールするこの機能の特徴は、アクセルレスポンスの早さに直結しています。つまりアクセル操作に対して、小気味よいほどダイレクトで正確な反応を返すことができるのです。

このようにかなり高性能なエンジン、N63型4.4L V8ツインターボエンジンを心臓に持つBMW650iですが、さらに各種の機能がその心臓をサポートします。

「エンジン・オート・スタート/ストップ機能」、「ECO PROモード」付き「ドライビング・パフォーマンス・コントール」の採用により停車中の燃料消費を抑える機能も盛り込まれ、低燃費かつエコ対応というエンジンに仕上がっている点も見逃せません。

これらの点を総合すると、BMW650iに搭載されているN63型4.4L V8ツインターボエンジンは、無駄を最小限に抑えなおかつ低燃費・エコロジーにも配慮した、高効率とハイパワーが約束されたエンジンであると言えるでしょう。

3. 「水」をイメージしたBMW650iのエクステリア

BMW650iのエクステリアで最も特徴的なのは“水”をイメージしたデザインが施されている点です。

硬質な車のボディ意匠を「柔軟でどのような形にも変化する水」からヒントを得ているというのは、いかにもBMWらしい斬新な考え方です。

この明確なデザインコンセプトおかげで650iのエクステリアは、優雅でありながら一つのラインが全体を貫いている力強いボディとなり、特に後方へ流れるようなルーフラインには、そのコンセプトをはっきりと見てとれます。

さらにオプションながら、ヘッドライト・コーナリングライト・ウインカーなどにアダプティブLEDが多用され、キリッと立ったヘッドライト周りが新しいエクステリアに華を添えます。

コーナリングライトは60km/h以上になると、ステアリングホイールの操舵角度と速度から照射範囲を決めるというデジタル制御ならではの機能がついていることも付け加えておきます。

BMWの端正なフェイスをさらに引き立てる、切れ長の目のようなヘッドライト周りのデザインと6シリーズにのみ許されている9本のキドニー・グリルを手に入れた650iは、ボディ全体のダイナミズムと繊細な表情を併せ持つ美しいエクステリアになっています。

4. 空間は広いがスポーティな仕上げを受けたBMW650iのインテリア

大型車格のクーペであるBMW650iですから、そのボディは重厚そのもの。全長は4895mmと5mに迫る勢いで、車幅は1895mmと広い。さらに先代モデルから見ると75mmも延長したホイルベースは2855mmもあり、エグゼクティブな印象を与えるために一役かっています。

付け加えるならば、先代の最小回転半径が5.7mだったのに対し650iは5.3m。ボディは大きくなりながらも、小回りが効くようになったのはユーザー視点でクルマづくりを行っているBMWの特徴と言えるでしょう。

しかもそれだけの大きさを持ちながらも車高は1370mmと非常に低くなっており、大型クーペデザイン特有の幅広で背の低い…つまりスポーツカーに準じるモデルとしてのボディは、見る者の誰もが納得せざるを得ない圧巻のボディです。

車内空間は十分な広さを確保しつつも、完全に2人乗りとして割り切られたリアシートは、クーペ本来のデザイン性を完璧なものにしています。

インテリアデザインはセンターパネルで運転席と助手席が区切られ、それぞれが独立した空間を演出している部分は先代から変わっていません。センターパネルから左右に広がる水平基調のデザインを採用し、よりワイドな空間に見えるような工夫が施されています。

センター・コンソールは艶のあるパーツで美しく仕上げられ、落ち着いた雰囲気で統一されています。またオプションにはなるものの、10.2インチものセンター・コンソールを選ぶことも可能ですし、スイッチ・モール類にミラーフィニッシュが選べる点もマニア心を満足させてくれます。

エクスクルーシブなインテリア空間は、まさにBMWの真骨頂と言えるでしょう。

4-1. 460リットルもの大容量収納を可能にする650iのトランク

完全2人乗りの潔さを重視しつつも、トランクルームは460リットルの大容量を確保している点もBMW650iの大きな特徴です。

さらにスキーホールを備えたことで長尺物の積載にも対応している点は、スポーツカーでありながら日常使いにも十分に対応できる余裕を感じさせます。

採用するデザインと切り取ってしまうデザインのバランスを絶妙に保つことこそ、BMWのデザインへのこだわりと確かな技術の融合している証です。

5. BMWがトップブランド・クーペのために用意した特別な足回り

ラグジュアリー・クーペとしての650iのために、BMWが標準装備したものの一つに「ダイナミック・ダンピング・コントロール」が揚げられます。

これは路面状況を瞬時に読み取り、いかなる走行状況にも適応するようにダンピング特性を自動的に制御してくれる機能です。ドライビング・ダイナミクスを高め、ボディを路面に引き付けて離さない快適なドライビングを約束します。

大型クーペとしての安定した走りは当然ですが、クイックなドライビングにも順応してくれる点は、ドラバー冥利に尽きるはずです。

安全のためや快適なクルージングのための各種装備も整えられています。「衝突回避・被害軽減ブレーキ」「アクティブ・クルーズコントロール」などの運転支援もシステム、「ドライビングアシスト・プラス」や「レーンチェンジ・ウオーキング」も搭載されており、機能面にうるさいカスタマーも十分に納得できることでしょう。

6. BMW650iのまとめ

BMW650iは欧州仕様車で、0-100km/hの加速タイムは脅威の4.9秒。N55型3.0L 直6ターボエンジンの搭載と各種機能の融合がもたらした燃費は、10・15モード、JC08モードともに8.1km/リッターを叩き出しました。

希望小売価格は1465万2000円に設定されているBMW650i。スポーツカーとしての加速スピードを持ちながら低燃費をも実現したことは、コストパフォーマンスとしても高いクオリティを保っていると言わざるを得ません。

正確なステアリングとリア・ホイール・ステアが操舵フィールの気持ち良さをもたらし、「ダイナミック・ダンピング・コントロール」がさらに安定した走りを約束する。これだけのボディと装備を完備し、BMW6シリーズの旗艦モデルとして十分に価値ある値だと思います。

「スーパーカーを日常使いにできてしまう」BMW650iはそんな大人の夢を叶えてくれる1台に仕上がったラグジュアリーなクーペです。