BMW320iは重量を感じさせない王道スポーツセダン

BMW320iは3シリーズの中核的存在です。328iと基本性能はほとんど変わらないにもかかわらず、車両本体価格は120万円も下回っています。

王道のスポーツセダンらしく、走りの質は極上。ボディ、エンジン、足回りの絶妙なバランス調整によって、車体の重さを感じさせません。どんなコーナーでも狙ったコーナリングを実現する技術は「さすがBMW」という印象です。この記事では320iについて深掘りしていきます。

1. 328iと共通のボディ&エンジンを持つ320i

BMW320iは328iとボディはサイズがまったく同じで、エンジンも同じです。エンジンは直噴2リッター直4DOHCのN20Bを採用しています。

他にも吸排気可変バルブタイミングのバルブトロニックとダブルVANOSであることや、ブレーキエネルギー回生システム、エンジンスタートストップシステムも同一のものです。

1-1. 320iと328iの最大の違いはエンジンスペック

両者の違いでわかりやすいのはエンジンスペックです。ピークパワーは184ps(320i)と245ps(328i)、ピークトルクは27.5kgm(320i)と35.7kgm(328i)、ピークトルクエンドは4500rpm(320i)と4800rpm(328i)。引き出されるエンジンパワーに差が現れています。

1-2. 走りでは違いを感じない

320iと328iの走りの違いは、様々な車を乗った経験がある人でなければわからないかもしれません。なぜなら街乗りではエンジンを高回転させる機会が少ない上、トランスミッションはとても反応が良く、どちらも1000rpmで27.5kgmもの力強いトルクを感じられ、どんどんシフトアップする快感だけが残るからです。

1-3. その他の違い

圧縮比は320iが11、328iが10となっており、出力が抑えられたことで320iの方が燃費効率が良くなっています。BMWが取り組んでいるエコの目標は、エンジンの回転数を抑えて排出するガスを抑えることです。後から発売された320iの方が燃費効率が良いのは、真夏のエアコン稼働でも実質燃費9km/Lという省エネ設計からも伺えます。

電動のパワーステアリングは328iにはサーボトロニックであること、「TVチューナー」「アクティブヘッドライト」「クルーズコントロール」が基本グレードから標準装備であること、タイヤサイズが17インチ(320iは16インチ)であることが挙げられます。この影響で、車重は60kgほど328iが重くなっています。

2. BMW320iのドライビングフィール

BMW320iはFRらしいどっしりした走りになり、ボディ剛性がしっかりしているからこそデコボコ道でも柔軟な走りができる安定感があります。ドライバーとしてはコントロールが非常にしやすいので、ストレスなく走れるでしょう。

2-1. ワインディングでのBMW320i

連続するカーブのワインディングを攻めたとしても、320iのステアリングであればコントロールは容易です。クイっと急激に回ることなく、自然なルートでコーナーを攻略できます。

320iはステアリングセンターの反応が良好なため、ハンドルを切った分を素直に回っていきます。それはワインディングでも、街中でも変わりません。車体のサイズを気にせず狙ったコーナリングを実現できるのは、BMWの高い技術力あってのものです。

2-2. すばらしいコーナリング性能を見せる320i

安定感のあるセダンらしく、コーナーの後半に加速してもどっしりした走りのまま後輪からの重厚なパワーが感じられます。タイトコーナーであっても若干のオーバー感の後に自然なコーナリングで駆け抜けられ、スポーツセダンの運転を楽しむことができるでしょう。

3. BMW320iのドライビングフィールを一度は味わって欲しい

320iはBMWの中核であるミドルクラスの定番シリーズとして高い完成度を誇ります。328iと同じボディとエンジンでありながら車両本体価格が120万円も下回っており、320iは非常にお買い得だと言えるでしょう。

BMWのスポーツセダンらしい抜群の走行性能を味わうなら、320iがお勧めです。