良いとこ取りの超個性派|BMW3シリーズ「グランツーリスモ」

BMWの3シリーズには「グランツーリスモ」という個性的な車種が存在します。3シリーズはBMWにおいてベーシックなグレードに当たりますが、グランツーリスモは数段上のポテンシャルを有しています。

グランツーリスモはセダンとクーペ、SUVの利点をひとつに集約したような特徴を持つ珍しい車です。あらゆる点で他にはない車となっていますが、下手をすればアンバランスな車になってしまうところでした。それでもセンス良くまとまったのは、全体のデザインと性能のバランスが適切だったことによるでしょう。

この記事はBMW3シリーズのグランツーリスモについて、基本的な情報がわかるようになっています。

1. BMW3グランツーリスモ、唯一無二の個性

BMWのセダンともクーペとも異なるデザインのグランツーリスモは、唯一無二のモデルです。

走行性能にこだわるBMWらしく、直列4気筒DOHCターボエンジンから生み出される加速性は街乗りから高速道路での走行でも爽快です。320iで時速0〜100kmの加速時間は7.9秒という性能は、グランツーリスモの車重を考えると十分すぎる数値です。

他のBMW3シリーズより広く設計された車内は、居住性の高さを証明しています。SUVのBMW X1と同じシートの高さによって、視界は抜群です。荷室の広さはセダンとSUVの中間といったサイズ感で、縦も横も奥行きもあります。

後部座席の広さは3シリーズのセダンやツーリングと大きく違います。これは一般的に各メーカーのハイエンド車種に見られる特徴で、運転手よりも後部座席に座る人(例えば会社の重役)の快適さを重要視されているということです。

BMWの中でミドルクラスに位置する3シリーズのグランツーリスモでは、会社の重役を乗せる機会よりも、家族を乗せる機会の方が多いでしょう。要するに、グランツーリスモは家族を大切にする人向けの車なのです。

2. グランツーリスモで選べる3つの魅力

3シリーズのグランツーリスモではエンジン、駆動方式、パッケージモデルが選べるようになっています。ただし、駆動方式のxDriveのみディーゼルエンジンだけで選べる仕組みなので注意が必要です。組み合わせによっては、まるで別の性能を持つグランツーリスモになるでしょう。

2-1. 「ガソリン」と「ディーゼル」

グランツーリスモは「ガソリン」と「ディーゼル」、2つの選択肢があります。スムーズな加速と静音性に優れたガソリンエンジンは、走りの質にこだわるBMWでもオーソドックスな選択です。また、環境配慮と燃費に優れたディーゼルエンジンは、高いエンジンパワーを発揮するのでグランツーリスモのように重たい車体を動かすのに適しています。

2-2. 「FR(後輪駆動)」と「xDrive(四輪駆動)」

駆動方式は「FR」と「xDrive」がありますが、xDriveはエンジンをディーゼルにした場合でのみ選べます。四輪駆動もディーゼルも、力が必要な走行シーンで活躍するため、山や雪といった自然豊かな地域ではとても便利な組み合わせです。BMWはFRでもかなりのパワーが発揮されるようにこだわっているので、日常でグランツーリスモを使用するならFRでも十分すぎるでしょう。

2-3. 「Luxury」と「M Sport」

グランツーリスモ全体のパッケージモデルは「Luxury」と「M Sport」から選べます。パッケージモデルによってエクステリアもインテリアも変わるため、実際に触れてみると全く別の車に感じることでしょう。Luxuryは高級感あふれるデザインで居住性を重視しているのに対し、M Sportは走行時の爽快感とドライブしている実感を重視しています。

3. BMW3グランツーリスモの存在理由

先述の通り、BMW3シリーズのグランツーリスモは、他のBMW車とは大きく差別化された車です。クーペのような流線型のデザインライン、SUVを彷彿とさせる座高の高さ、セダン特有の安定した居住性を持ち合わせています。

他のBMW車にはない絶妙なデザインであるグランツーリスモは、BMWが中国の顧客に向けて用意した証です。世界中に普及しているBMWがシェア拡大を狙っている市場は中国市場でした。家庭を大切にする傾向が高い中国人であれば、ファミリー向け(特に父親)の万能車であるグランツーリスモはうってつけです。

4. まとめ

グランツーリスモならではの性能やサイズは、他のBMW車には見られない大きな特徴です。セダンやクーペ、SUVの特徴をうまく凝縮したグランツーリスモは、「合理性」という名の新しい個性と言えるでしょう。