BMW 118dスポーツは世界でも希少な後輪駆動コンパクトハッチバック

BMW 118dスポーツは、BMWの中でも珍しい後輪駆動(FR)を採用しています。BMWの他のモデルはどんどん前輪駆動(FF)が進んでいるので、1シリーズのコンパクトハッチバックとしては、絶滅危惧種と言えます。

次期シリーズでは、時代に流れによって、前輪駆動になる可能性があるので、後輪駆動の118d スポーツは貴重な存在です。この記事では、世界でも希少なFRコンパクトカー「BMW 118dスポーツ」について紹介します。

「後輪駆動が好き」「コンパクトでも力強く走ってくれる車が欲しい」という人はぜひ参考にしてください。

新型1シリーズは人気の3シリーズにも対抗できる

BMWといえば、「3シリーズ」が人気ですよね。ところが、新型の「1シリーズ」は、「3シリーズ」に対抗できる魅力を持っています。

というのも、「1シリーズ」は実用性と力強い走りを両立したシリーズだからです。「外車はカッコいいけど、日本の道路や駐車場には大きすぎる」とお悩みの方もいると思います。

また、「コンパクトなのは良いけど、力強く走ってくれる車が良い」という人もいると思います。その点、「1シリーズ」はコンパクトながら、確かな動力性能を兼ね備えているので、実用性も力強さも欲しいという人にはオススメです。

さらに、冒頭でもお伝えした通り、希少な後輪駆動という点も注目です。

ボディサイズは全長が4340mm、全幅が1765mm

118d Sportのボディーサイズは全幅:1765mm。全長:4340mmとなっています。

日本で人気のマツダのアクセラスポーツやスバルのインプレッサスポーツよりも小さいです。さらに、最小回転半径は5.1mです。外車としては、小回りが利きます。

ただコンパクトなだけでなく、5ドアハッチバックなので、車内は広くゴルフバックも余裕で入ります。

後輪駆動でファミリーカーとして使いやすい車となると、BMWのシリーズは1シリーズだけとなっています。

早めに選んでおきたい絶滅危惧種、FRコンパクトカー「1シリーズ」

現行の1シリーズは後輪駆動レイアウトですが、次期型は「ミニシリーズ」と共通のプラットフォームを使うことが予想されるため、前輪駆動になる可能性が高いです。

実際、中国向けの「1シリーズセダン」は前輪駆動になっています。「前輪駆動と後輪駆動でそこまで変わるもの?」と思うかもしれません。しかし、シフトレバーの位置が高く、運転席がコクピットのように機器に囲まれているも後輪駆動ならではです。

確かに実用性とはかけ離れているかもしれません。しかし、後輪駆動だからこそ味わえる動作感覚は、車好きにはたまらないものでしょう。

118dは1シリーズの中でもお得?

BMW1シリーズに、クリーンディーゼルを搭載した「BMW 118d Sport」。日本では、2016年5月に登場しました。

燃費は、118iと比較して4.1km/lアップした22.2km/l。そして、エコカー減税にも該当するため、なにかとお買い得なモデルです。まずは、118d Sportのスペックをシリーズ1全車と比較してみましょう。

1シリーズは全車がターボを装着。「118i」は直列3気筒の1.5リッター。「120i」は直列4気筒の2リッター。「M140i」は。直列6気筒の3リッターがあり、「118d」は直列4気筒2リッターディーゼルが加わります。

本体価格は、118iSportが357万なのに対し、118dSportは378万。21万の差は大きく感じますが、燃費やエコカー減税を考えたらお得かもしれませんね。

118dスポーツは動力性能最高出力が150馬力、最大トルクが32.6kg-mと強力です。特に最大トルクはターボを装着しない3リッターのガソリンエンジンクラスです。

118iスポーツは136馬力/22.4kg-mとなっています。136馬力があれば十分とも思いますが、118dには劣ります。

ドライビング性能が高い

118d Sportも、他のBMWシリーズ1と同様に、Cセグメントでは唯一の後輪駆動を採用しています。

そのため、前後約50:50の理想な重量配分を可能にしており、コーナリングの安定性が高いです。また、後方に加重がかかりやすい発進と加速も、後輪駆動なのでスムーズに行うことができます。

洗練されたスタイリッシュなデザイン

118d Sportはプレミアム感のあるスタイリッシュなデザインです。洗練されたデザインは、所有欲を満たしてくれるでしょう。

お財布に優しい軽油とエコカー減税(100%免税)対応

他の1シリーズはハイオクなのに対し、118d Sportはディーゼルエンジンを選択できます。ディーゼルエンジンを選択した場合、月々の給油代がかなり安くなります。

また、118d Sportは、エコカー減税に該当するため、購入時の自動車取得税と同重量税、3年後の初回車検時に納める自動車重量税がすべて免税になります。また、購入の翌年度に納める自動車税も75%減税されます。

なので、お財布にも優しいモデルとも言えるでしょう。

なお、118iスポーツもエコカー減税には該当しますが、免税にはなりません。なので、2017年度のエコカー減税で計算すると、納める税額は118iスポーツが約11万円高くなります。なので、21万円の価格差は10万円の価格差にまで縮まります。

燃費性能も価格も優秀

なお、JC08モードでの燃費は118dスポーツが22.2km/L。ディーゼルで軽油だということを考えると、1.3リッターのガソリンエンジンを積んだ国産のコンパクトカーと同じレベルとなります。

それに対して、118iスポーツの燃費も18.1km/Lなので、燃費は性能割には優れています。しかし、使うのが、プレミアムガソリンなので、118dスポーツと比べると燃料代には大きな差がついてしまいます。

さらに、118d Sportは、同じBMWのディーゼルの中でも、リーズナブルです。人気の高い3シリーズで、2リッターディーゼルを積んでいる320dスポーツは555万円。それに比べれば、118dスポーツは177万円以上お値打ちです。

118dの新世代ディーゼルエンジンは優秀そのもの

118idの新世代ディーゼルエンジンはどんな性能なのでしょうか?

2リッターのディーゼルは、2016年に登場しました。ディーゼルエンジンとしては、シンプルな設計になって、ノイズが抑えられています。なので、「ディーゼルエンジンはうるさい」というイメージを持っていた人は、118dのエンジン音の静かさに驚くかもしれません。

時速が上がって高速運転中はタイヤと路面が発する音も大きくなるため、ディーゼルエンジンの音はほとんど気にならないれべるでしょう。

さらに、BMWのディーゼルエンジンはアルミニウム合金製のクランク・ケースとツインパワー・ターボ・テクノロジーを採用しているため、軽量にもかかわらず高効率の動作性能を提供してくれます。

さらに、BMWのディーゼルエンジンは、ガソリン車に比べて、二酸化炭素の排出量が平均約25%も少ないです。そのため、クリーンディーゼルとも呼ばれています。

ガソリンが満タンのじょうたいなら、約1,100kmもの走行距離を走破できると言われていることからも、燃費性能の高さを垣間見ます。

また、ディーゼルだけあって低速回転時からのトルクが太いので、力強い走りを実現しています。さすが、BMWという感じの動力技術です。

FRのBMWらしい”駆け抜ける歓び”は健在

BMWファンにとって、もっとも重要なファクターは『走り』に関する性能ではないでしょうか?当然これは1シリーズでも同じこと。では気になる走行安定性はどうでしょう?1シリーズはFRのBMWらしく車両の向きが機敏に変わるものの、上級グレードである3シリーズやX1に比べると、相対的に後輪のグリップが足りないという印象をあたえます。

この挙動は、重量のあるクリーンディーゼルターボの搭載していることも無関係ではないでしょう。ある一定のドライビングスキルを持つ方であれば、この特性を逆手にとってステアリングとアクセルワークで車の向きを積極的に変えられると思います。従ってスポーティさをウリにするBMWとしては、一概に欠点とはいえないでしょう。しかし同時にこれは、古典的なFR設計ともとらえることができます。

それでもFRによる駆動系のメリットは健在。車のステアリングを切った際の手応え、車両の姿勢変化は滑らかです。峠道などに出かけなくても、前後輪の重量配分を含めて、バランスの良い運転感覚を満喫することができます。

16インチタイヤが乗り心地の良さに貢献

118dスポーツは、16インチのタイヤが相性が良いです。16インチのタイヤによって、外車とは思えないほど、ソフトな乗り心地と、スムーズな取り回しを実現できます。なお、オップションで、17インチや18インチのタイヤを選択することもできます。

車内環境は全席を重視した設計のため、後部座席はやや窮屈

車内のインパネは3シリーズと共通です。そのため、価格とボディーサイズ以上に質感が高いです。また、後輪駆動らしくセンターコンソールとレバーの位置が高いです。ボタン類が密集しているので、操作性が高いです。

ただし、後部座席は少し窮屈な印象です。これは、車の全高が1440mmとなっているからです。そのため、身長が170cmの人は後部座席に座ると天井とのスペースが拳1個分くらいになるので、若干圧迫感があります。

大人4人が乗り込む事はできますが、長距離のやや窮屈と感じるかもしれません。

1シリーズのバリュー感は注目に値する

118dスポーツは378万円という金額です。しかし、HDDナビゲーションシステムに加えて、各種の安全装備も完備しています。装備の充実度を考えるとバリュー感があります。

同じ価格帯は、390万9000円の「レクサス CT200h バージョンC」がありますが、BMWを所有するというステータスを考えればお値打ちな価格だと思います。

118dスポーツは実用性とロマンを両立してくれる自動車

118dスポーツは、378万円とBMWの「1シリーズ」の中では、お求めやすい金額です。

コンパクトハッチバックとしての実用性に加えて、BMWの動力性能も有しています。外車にもかかわらず、コンパクトで取り回しも利くので、運転に自信がない人でも操作がしやすいです。

今度のシャーシラインナップを考えると、次期モデルは前輪駆動となる可能性が高いです。

後輪駆動のディーゼルエンジンというのは、世界的にも希少な存在です。

実用性もロマンも欲しいという人は、118dスポーツを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?