アルピナB4 Sビターボ|BMW M4との差別化は成功か?

アルピナB4 Sビターボは、既存のB4モデルのパワーアップバージョンとして、エンジンをさらに強化しBMW M4と比較しても快適性、上品さに優れたモデルとなっています。今回はアルピナ社特有の魅力とM4との比較も交えながら説明していきます。

1. BMWをチューンしたアルピナB4 Sビターボとはどんな車?

アルピナ社は、50年前より小規模な自動車メーカー兼チューナーとしてエクスクルーシブな自動車やパーツ、アクセサリーを生産してきました。アルピナ製品はBMWの保証を受けられるほど、お互いに深い関係性をもっています。

同社はターボチャージャーのコンセプトと、冷却システムの絶え間ない技術の進化を追求しており、業界でも高く評価されています。

アルピナB4 Sビターボは、既存のB4モデルの強化モデルで、エンジンをさらにパワーアップさせました。またアルピナ社はチューナーとしての立ち位置を踏まえて、BMW社とのMディビジョンとの共存をしっかりと心得ています。

本モデルは、BMWの卓越した遺伝子を受け継ぎ、パワー、ドライビングパフォーマンス、効率面での高水準を実現しています。スポーティな存在感とエレガントさを併せ持ち、完璧と言えるほどのバランスを保っています。

さらに、モデル・アップグレードにより、新しいアクセントとしてわずかに調整を加えたフロントやリヤ・エプロン等、外観に上品さが非常に上手く演出されています。

テールライトには新しいBMW LEDデザインが反映され、インテリアも見直しが図られ、アルピナ専用ウッドトリム「Elm」を採用して独特の雰囲気を演出、システムの標準装備も非常に充実しているといえるでしょう。

本モデルはBMW M4より速く、刺激的かといえばそうではありませんが、アルピナ社伝統の洗練されたデザインと快適性、維持のしやすさという点では唯一無二の価値を発揮しているモデルといえるでしょう。

1-1. クーペ

アルピナB4 Sビターボクーペは、パワフルかつスポーティさを兼ね備え、その流れるようなフォルムは美しさとエレガントさを見事なまでに融合させています。

外観はアスリートのような精悍さを感じさせる特徴的なフロントラインから、非常にダイナミックな印象を与えるサイドライン、新デザインの優雅で美しいリヤで完結しています。

加速性能は0−100km/hは4.2秒、巡航最高速度は306km/hを誇ります。燃費性能は平均12.7km/リットル、CO2排出量は180g/km(ECE基準)とパワーとエコを高次元で両立させているといえるでしょう。

1-2. カブリオ

アルピナB4 Sビターボカブリオは、ショート・オーバーハングと優雅で美しいショルダー・ライン、ワイドなリア、そして印象深く、特徴的なのがBMWカブリオレのリトラクタブル・ハード・トップです。オープントップでも外観的に非常にすっきりとした印象を与えます。

そして機能的なエア・インテークを採用した新設計のフロント・スポイラーとリヤ・スポイラーが完璧に融合している点が特筆すべき点といえるでしょう。

ルーフの開閉がボタン1つの操作でわずか20秒で可能、18km/h以下の走行中もこの開閉操作ができます。ルーフを閉めた時のシルエットは非常に独特で存在感があります。

オーバル・ツイン・テール・パイプのステンレス・スチール製エキゾースト・システムから奏でられるパワフルなサウンドはオープン・エアでのドライビングの醍醐味をより深く味わえるでしょう。

エンジンの最高出力は440ps(324kw)/5500ー6250rpm、最大トルク673kgm/3000−4500rpm、加速性能は0−100km/hは4.3秒、巡航最高速度は304km/hを誇ります。燃費性能は平均12.0km/リットル、CO2排出量は190g/km(ECE基準)となっており、こちらもハイパフォーマンスな数値を出しています。

2. B4 SビターボはベースのBMWと何が違う?

B4 SビターボのベースエンジンはBMWのN55型の3リッター直列6気筒エンジンですが、アルピナ供給のツインターボエンジンを搭載させるために、エンジンブロックを錆び直しています。このエンジンはターボチャージャーが10%、水冷ラインも容量が20%、オイルラインも35%先代より拡大しています。

エンジン馬力は440ps、トルクは最大で673kg-mを誇り、それぞれ30ps、10%先代モデルよりアップしています。これは、対抗車のBMW M4よりもさらにパワフルかつトルクフルなエンジン性能となります。

細部にわたってターボチャージャーと冷却システムの改良によってこのエンジンのパフォーマンスはさらに強化され、比類なき高性能を発揮しているといえます。

トランスミッションはアルビナ・スウィッチ・トロニックのソフトウェアがアップデートされ、シャシーもM3/M4モデルと比較して、アルピナ社が供給する大きめのバネ、ダンパー、スタピライザーが装着されています。

BMW M4と比較して、エキサイティングさはもちろん、さらに上品な走りを提供してくれるモデルと言えるでしょう。

2-1. BMWのMシリーズよりもパワフルで駆動形式も選べる

M3/M4モデルと異なる点は、後輪駆動か、全輪駆動かを選ぶことができることと、ATのみ設定されている点です。

アダプティブ・スポーツ・サスペンションとスウィッチ・トロニック付きの8速スポーツ・オートマチック・トランスミッションは、卓越した快適性と、異次元のドライビング・ダイナミクスを実現しています。

アダプティブ・スポーツ・サスペンションは、コイル・スプリング、補助スプリング、アンチロール・バーに、電子制御式のショック・アブソーバーを組み合わせており、4輪の減衰特性が走行状態に合わせて個別に制御されます。

この制御機能は、ドライバーの好みで快適性からダイナミクス性まで選択ができます。

2-2. 走りの上品さがアップ

実際に運転をすると、パワフルさはもちろん先代モデルとのトルクの差が明らかです。アクセルのレスポンスや繊細な排気音は非常に洗練された上品さを感じさせます。パワフルでありながらも、非常に扱いやすい滑らかなドライブ・フィールは非常に印象的でB4 Sビターボならではといえるでしょう。

一度乗ってみるとアルピナ社特有の静かで柔らかい乗り心地とかつ至極快適な感覚は、ドライバーを虜にさせる魅力があります。BMW 4シリーズと比較しても遥かに高い次元で、実用性と走行性能を両立させ、パワートレインの数値はM4と同等ですが、さらに非常に快適な運転ができる点はさすがといえます。

そしてニュートラルなハンドリングや卓越した圧倒的なダイナミクスさもB4 Sビターボの大きな特徴といえるでしょう。

2-3. BMWからシャシーのアップグレードはないが、それが美点でもある

エンジン等のパワートレインはアップグレードされていますが、シャシーはBMW N55型そのままでアップグレードがない状態ですが全く支障はなく、むしろ自然な一体感で気持ち良くドライビングできるでしょう。

不安があるとすればM4よりソフトなため、高速コーナーで車体コントロールと挙動が不安定に感じる事がありますが、神経質になる必要はないでしょう。

3. アルピナB4Sビターボのまとめ

アルピナB4Sビターボは、アルピナ社が長年培ってきた、ターボチャージャーと、冷却システムの絶え間ない技術革新が生んだ、全ての面で完璧なバランスが取れた一台です。

洗練されたデザインと、異次元の快適性、上品な走りという点では唯一無二の存在感を発揮しています。

クーぺ、カブリオ共に走行性能は文句のつけようがない高性能さで、デザインや、走行時の快適性、実用性も高いレベルを実現しています。

エンジン回りは、BMW M4と比較しても、パワフルかつトルクフルでかつ洗練された上品さを持ち合わせています。後輪駆動式か全輪駆動式かも選択できる点もM4との相違点といえるでしょう。

エンジン等はアップグレードされていますが、シャシーはBMW N55型そのままでバランスが崩れるのではとの声もありますが全く問題はなく、むしろ自然な一体感で快適性が増しています。

全てが異次元のレベルで完璧なバランスを発揮している本モデルは、多くのファンを魅了するに違いありません。