BMW5シリーズツーリング(G31型)|自動車評論家御用達の車

G31型BMW5シリーズツーリングは、業界でも大好評だった5シリーズセダンの抜群の走行性能の良さを引き継ぎつつ、さらに実用性と環境性能にこだわった1台です。今回はライバルの一歩先をいくその優れた魅力に迫っていきます。

 

1. G31型BMW5シリーズツーリングの概要

G31型BMW5シリーズツーリングは、中型セダンのステーションワゴン車で、高次元で圧倒的な走りと実用性、機能性を融合させた1台です。今回のフルモデルチェンジでは、日本は2017年2月からデリバリー開始となっています。

本モデルは、Eセグメント高級ワゴン車として世界中から注目を集めているモデルで、非常に高い完成度を誇り、ライバル車からベンチマークされるべきクルマといえるでしょう。業界でも多くのファンを持つ本シリーズはBMWの主力モデルとしての地位を確立しています。

最新型のアダプティブLEDヘッドライトや独立開閉式リアウィンドウも標準装備され、このLEDヘッドライトは、自然光に近い光で路面を均等に照らし、ドライバーの疲労を軽減する等、快適性を大幅にアップさせています。

またパーキング・アシスト・プラスやリモート・コントロール・パーキングやBMWヘッドアップ・ディスプレイ等の最新テクノロジーを搭載しており、駐車や安全面でより快適性を高めています。

そして新型5シリーズは全てエコカー減税対象車という点は、ユーザーには嬉しい点です。さらに新車購入時の自動車取得税20%と重量税25%が減税される点も見逃せません。

1-1. BMWの考えるワゴンとは?

ツーリングワゴンといえば、その機能性や使い勝手の良さが挙げられますが、BMWが提供してくれるツーリングワゴンはそれだけには止まりません。

その上にスポーティさや上品さ、優雅さが加えられ、さらに走りにこだわるユーザーを魅了する高性能パワートレインが加わり、圧倒的なハイレベルのクオリティに仕上がっています。

家族での長距離移動でも快適に過ごせる工夫もされており、巨大なラゲッジスペースとともに日常でも優れたパフォーマンスを発揮できる点はさすがといえるでしょう。その見事な総合力はBMWならではの切り口です。

2. G31型BMW5シリーズツーリングのスタイリング

G31型BMW5シリーズツーリングは、ボンネットの長さがBMWらしく、モダンでかつエレガントなスタイリングで、サイズアップしたボディに、鋭いエッジのプレスラインが非常に印象的です。

ステーションワゴンは、リアが大きく鈍重になりがちですが、本モデルは非常にすっきりとした印象を受けます。ヘッドランプのプロジェクター形状は従来より大幅に改良されており、新型BMWの象徴となっています。

そして先代よりさらにDピラーの傾きを大きくしており、リヤウィンドウを寝かせた形でよりスタイリッシュになっています。テールランプはL字型LEDランプに変更され、リアビューも従来よりスッキリとして先進的な印象を受けます。

先代と比較して、キドニーグリルはシャッター付きになり、ヘッドライトのデザインやバンパー下のエアインテークのデザインもニュースタイルとなり新型の存在感を引き出しています。

3. BMW5シリーズツーリングのインテリア

インテリアのベースは、新型5シリーズセダンと同様でセンターコンソールの大型10.25インチ・ディスプレイやジェスチャー・コントロール、ヘッドアップ・ディスプレイ等最新のシステムを搭載しています。

日本での販売モデルは全て右モデルとなっており、ドライバーが運転に集中できるようクルマの状況や、ルートを把握できるシステムが完備されています。

開閉機能を備えた、オートマチック・テールゲート・オペレーションはリモート・コントロール・キーまたはテールゲート先端のボタンで開閉が可能になります。

ステーションワゴンで重要となるラゲッジスペース容量は、5名乗車時で570L、分割可動式リアシートを倒せば1700Lにまで拡大します。またリアのガラス部分のみを開閉することも可能です。小さい荷物であれば、テールゲート全体を開ける必要はありません。

ラゲッジ・ルーム下には、床下収納を確保し、後部座席乗員の為にラゲッジスペースが飛び出さないようにラゲッジ・パーティション・ネットが標準装備されていることも特長的です。

3-1. BMW5シリーズツーリングのシートアレンジ

5シリーズツーリングのシートアレンジは、とてもステーションワゴンとは感じられないほどスポーティなデザインアレンジとなっており、BMWのこだわりが表現されています。高級感も文句無しの出来栄えで前席の乗員のホールド感は高く、快適性も抜群といえます。

通常のシートのデザインはジャクソン・クロス・シート、ラグジュアリーとMスポーツは本革シートとなっており、選択できる点もポイントです。

3-2. BMWツーリング伝統のリアガラスハッチも健在

BMWツーリングが代々継承してきたリアのガラスハッチも採用されており、小さい荷物はガラス部分だけの開閉で楽々積めるように工夫がなされています。

3-3. BMWが提唱する車高調セルフレベリング機能

5シリーズツーリングは、ラゲッジルームに重い荷物を乗せたときでもオートレベライザーが車高を一定に調整してくれるという機能が付いています。ツーリングカーとして積載量は重くなりがちですが、快適な走行には支障をきたさないBMWの走りへのこだわりが現れています。

このセルフレベリング機能は、積載走行が多いツーリングカーには必須といえる装備といえ、車のバランスを整えて走りのパフォーマンス低下を防いでくれます。

4. BMW5シリーズツーリングの価格帯

BMW5シリーズの価格帯は、最安で「523i」の650万円、「523i M スポーツ」で794万円、「523d M スポーツ」で814万円となっています。最上級モデルの「540i xDrive ツーリングM スポーツ」で1069万円となっており、その価格差は最大で約400万円となっています。

ユーザーの予算に合わせて幅広く選択できる点も特長的といえるでしょう。

5. 540i xDrive ツーリング M スポーツと523d ツーリング ラグジュアリーを対比

540ixDriveツーリングMスポーツと523dツーリングラグジュアリーの価格はそれぞれ1072万円と816万円と約250万円もの差があります。エンジンは前者が、直列6気筒DOHCガソリンで後車が2リッター直列4気筒のDOHCバルブディーゼル・ターボエンジンを搭載しています。

燃費の対比は、前者11.9km/Lに対して、後者が19.4km/L(いづれもJC08モード)となっており、523dツーリングラグジュアリーの燃費性能の良さが際立っています。

540ixDriveツーリングMスポーツは4WSの「インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング」が設定されており、フロントホイールの切れ角を車速に応じて可変制御し、リアホイール・ステアリング機能も連動、低速域で最大の回転効果を発揮し、高速域でも安定性を高める働きをしてくれます。

xDrive搭載のガソリン6気筒からディーゼルまでユーザーの好みと予算に合わせて選択できる点もG型ツーリングの大きな魅力といえるでしょう。

5-1. 540iと523dいずれのBMWツーリングも優れた走行性能を誇る

540iと523dいづれも素晴らしい走行性能を誇り、両車ともにセダンに全く引けをとりません。523dは新型のディーゼルエンジン特有のトルクフルな加速性で、かつ操作性も抜群です。特にカーブが多い都心でドライブするにおいては、その快適性を大きく発揮できるといえるでしょう。

いづれも大きな車体であるにもかかわらず、至極軽い感覚でドライブできるのは、まさに「駆け抜ける歓び」を体現しているモデルで、アルミニウム合金と超高張力鋼板の多様によるボディの軽量化も大きく起因しています。

さらに新型5シリーズに搭載されている最新の「ドランビング・アシスト・プラス」のサポートも見逃せません。

ステアリング&レーン・コントロール・アシストでは高速走行時に車線の中央付近を走行しやすいようにステアリング操作をサポートし、後車追突警告やクロス・トラフィック・ウォーニング等の安全システムも万全といえるでしょう。

5-2. ストレート6が光る540i xDrive ツーリング M スポーツ

540ixDriveツーリング M スポーツのエンジンは3リッター直列6気筒DOHCターボで、最高出力は250ps/5500rpm、最大トルクは450Nm/1380ー5200rpmを誇ります。

アクセルを踏んだ瞬間から圧倒的に押しあがってくるトルク感とその異次元の加速性能とエンジン音はユーザーをうならせること間違いなしでしょう。

ミッションは電子油圧制御式8速ATで、その精度の高さは他の追従を許しません。さらに高圧の燃料をシリンダー内に直噴噴射で燃焼効率を格段に向上させ、アルミニウムやカーボン・ファイバー強化樹脂等を使用していることでエンジンの軽量化にも成功しています。

5-3. アドブルー採用の523d ツーリング ラグジュアリー

523dツーリングラグジュアリーのエンジンはアドブルー採用の新世代ディーゼルユニットで、2リッター直列4気筒のDOHCバルブディーゼルターボエンジンでNOxの後処理が可能な尿素SCRシステムが採用されています。

NOxの後処理は、従来の燃料の噴出量や直噴の回数とタイミングでコントロールされていたのがアドブルーを採用することで、効率よくパフォーマンスが発揮できるシステムが構築されており、

パワーを制限する必要がありません。また厳しい排ガス規制のユーロ6cも一気にパスする水準を実現しています。

燃費性能はJC08モードで19.4km/Lと従来よりなんと17%も向上させており、アドブルーが大きな貢献をしているといえます。

最高出力は190ps/4000rpm、最大トルクは400Nm/1750ー2500rpmとなっており、そのパワーとダイナミクスさはBMW史上最高の水準といってよいほどで、かつ低公害、低振動、低騒音が特長的です。

本エンジンはディーゼル特有のカラカラ音や振動がほとんど感じられず、その点は従来より格段に進歩しており、523dは4気筒であるにも関わらず、日常で走る速度域であれば騒音や振動は気になることはないでしょう。

その静粛性の秘訣はエンジンのみならず、ボディにも工夫がなされているからです。エンジンルームのカプセル化や、エンジンマウントの改良、エンジンルームとキャビンを隔てるバルクヘッドにも対策をしているのでノイズや振動が極めて少なくなっているのが特長です。

6. ライバルにアドバンテージを持ったといえる5シリーズツーリング

ライバルであるメルセデス・ベンツEクラスワゴンやアウディA6 Avantと比較しても総合的な完成度ではけっして引けをとらず、むしろ5シリーズの多彩なラインナップをみれば、BMWに軍配があがるのではないでしょうか。

ステーションワゴンにもかかわらず、セダン並みの高い走行性能や操作性を誇り、パワートレインにこれだけ強力かつ優れた環境性能を盛り込んでいる点はむしろBMWが一歩先を行っている感があります。

エンジン性能や予防安全装置、一部自動運転のためのシステム等は、日本車はもちろん欧州のライバル車と比較しても、大きなアドバンテージを感じさせます。同セグメントにおいてひとつ頭が抜きん出た存在であることは間違いないといえるでしょう。

7. G31型BMW 5シリーズツーリングのまとめ

G31型BMWツーリングは、5シリーズセダンの走行性能に加えて、高い実用性と機能性、環境性能を融合させたモデルとなっています。

最先端のドライビング・アシスト機能搭載や、エコカー減税対象車である点も特徴的であると言えるでしょう。スポーティさと上品さ、優雅さあふれるスタイリングと共に、インテリア面も従来よりグレードアップしています。

価格帯は、650万円もから1069万円まで幅広くなっておりそれぞれ特色のあるモデルが準備されています。特にガソリン6気筒のxDrive搭載の540iとディーゼル4気筒の523dツーリングラグジュアリーは、象徴的なモデルと言えるでしょう。

523dツーリングはアドブルーを採用した最新の環境性能を誇り、NOxの後処理をする事で、エンジンのさらなるハイパフォーマンス化にさらなる成功しています。

ライバルであるメルセデスベンツEクラスやアウディA6Avant と比較しても全く遜色ないどころか、むしろ多彩なモデルラインナップや総合力で抜きん出た存在感を放っていると言えるでしょう。