BMW118iはコンパクトならが力強いターボエンジンが魅力

BMW118iはBMWの中では、もっとコンパクトなサイズで作られています。フォルクスワーゲン「ゴルフ」と比較すると全長が70mm長く全幅は35mmというサイズです。

しかし、高性能なターボエンジンを搭載しているので、「コンパクトだけど、パワフルな車が欲しい」という人は選択肢に入れても良いでしょう。

この記事では、BMW118iの魅力について紹介をしていきます。

BMWのエントリーモデル

BMW118iは「セダン」ではなく「5ドアハッチバック」だと位置づけています。

全長は4340mmで全幅1765mmというコンパクトなサイズです。外車にありがちな「日本の道路では、大きすぎて取り回しが悪い」という問題を解消しているので、コンパクトな会社が欲しいという人には嬉しい仕様です。

一番安いモデルの値段は298万円とお手頃なので、BMWのエントリーモデルという位置付けです。

世界的に見ても稀有なコンパクトFR

BMW118iは世界的に見ても稀有なコンパクトFR。FRとはエンジンを縦置きにおいた後輪駆動車です。

前輪駆動が主流の中でも、あえて、駆動方式は後輪駆動にこだわるのがBMWらしいと感じました。実用的なコンパクトカーでありながら、自社のこだわりで後輪駆動車をリリースするのは、BMWの自信を感じさせます。

新採用の直列3気筒1.5Lターボエンジンを搭載

118iの現行型F20 型1シリーズは2011年に発売されました。しかし、2015年8月のマイナーチェンジの際、118iのエンジンを直列4気筒の1.6リッターターボから、直列3気筒の1.5リッターターボに切り替えるという大きなアップデートがありました。

118iが新たに搭載した直列3気筒1.5リッターターボは、BMWが手掛けるミニクーパーと同じタイプ。動力性能もミニと等しいものになっています。

「ミニと同じエンジンはどんな性能なの」と気になる人もいると思います。なので、内容について詳しくみていきましょう。

動力性能は前モデルから大幅に進歩

性能的に見ると1.6リッターターボは、排気量は小さくなりはしまり、現行型とほぼ同じ136馬力です。しかし、実用回転域の駆動力は1.5リッターターボの方が若干勝ります。

ちなみに120iは従来型と同じ1.6リッターターボ、M135iも直列6気筒3リッターのターボで変更はありません。

ミニクーパーと共通の新型3気筒エンジンの実力

F20 型118iで関心が高いのは、直列3気筒エンジンならではの回転感覚。低回転域(1200~1500回転くらい)で巡航している時にアクセルペダルを少し踏み増すと、3気筒エンジン独特の鼓動感が伝わってきます。

この鼓動感が気になるか否かは、ドライバーの感覚で変わるもの。BMWは元々、航空エンジンを作ってきたメーカー。なので、エンジンの独自の稼働感覚はBMWのこだわりのあわれでしょう。

必要十分な動力性能

このミニクーパーと同様のパワーユニットは操ってみると、動力性能にはさほど不満を感じることはありません。

実際、最大トルクの数値は自然吸気エンジンの2.2リッターに相当するので、実用回転域の駆動力は十分に確保されています。

なので、坂道でもトルク不足を感じさせず、力強い走りを実現しています。

実用域を意識した懐の深いパワーユニット

最高出力の発生は4400回転になっており、数値上は高回転域が不得意に思えるかもしれませんが、実際は6000回転付近まで滑らかに回りきります。3気筒のエンジンとはいえ、そこはBMWのエンジン。実用性や機能で、一切の不満を感じることはないでしょう。

実際の走行性能もスペック以上にキビキビとした走りと感じるかもしれません。

理想の重量バランスが生み出す抜群の操安性

この高いスタビリティの背景には、1シリーズが誇る後輪駆動方式が関係しています。この車の前後輪の荷重配分はFRレイアウトのお陰で、ほぼ50:50。

この理想的な重量バランスのお陰で、旋回時を含めて荷重の加わり方が素晴らしいのです。ハンドリングも非常に敏感で、小さな舵角から車が正確に向きを変えます。

1シリーズの操安性は「安定」の一言

118iの走行安定性は非常に良好なもの。この車の全高は同クラスの他車と比較しても低めで、全長に対してホイールベースが長いのが特徴。高速道路などハイスピードなクルージングシーンでは、4輪の接地性が優れているのを実感できます。

1シリーズは、欧州のCセグメントカテゴリの中でも、走行安定性はトップ水準にあると断言できます。Cセグメントカテゴリにもおいても、上質な走りを提供してくれるのは、さすがBMWと感じました。

クラス上のBMWかのように

これらの「オン・ザ・レール」の操安性は、3シリーズなど上級車種にも通じているBMWの美点。価格差を考えると1シリーズのオーナーは、得した気分を存分に味わえるでしょう。

スポーティーな乗り心地もまた良い

118iは車体の剛性が高いため、乗り心地は少し硬めで、路面の状態によってはスパルタンな印象を持ちます。

スポーツツアラーを作ってきたBMW設計思想でもありますが、前述の優れた運転感覚と引き替えと考えれば十分納得いただけるものだと思います。

118iをドライブしてみると

ドライビング視界は、サイドウインドウがやや高くボディーの後ろのピラーが大きめなので、横と斜め後方に関しては少しなれが必要です。

ただし、前方の視界に関して開けているので、視界は良好。ボンネットが見えることも、最近の5ドアハッチバックでは珍しい特徴で、車幅やボディ先端の位置が分かりやすいといえるでしょう。ちなみに1シリーズの最小回転半径は5.1m。取り回しは、後輪駆動らしく小回りの利きも良い部類に入ります。

1シリーズのBMWらしさは、内装にも当てはまります。後輪駆動なので、センターコンソソールはやや高い位置にあり、FRのオーナーという実感を味わえます。

シートは体全身を保護するホールド性が良いものを採用しています。内装のデザインは高級感があり、BMWが醸し出すスポーティー感覚を濃厚に感じてもらえるものになっています。

118iスタイルは安全装備も充実

クルーズコントロールや緊急自動ブレーキなどの装備が追加された118iスタイルも用意されています。

走行性能だけでは、安全性能にも配慮されているのは、嬉しいポイントです。

118iのインテリアは

1シリーズの後席の着座姿勢は、天井が低めで腰をしっかりサポートする形状になっています。平均的な成人の日本人男性4名が乗車した場合、後席に座る同乗者の膝から先の空間はげんこつ2つほどになります。

1シリーズの居住性は、サイドウインドウの下端も高めで若干タイト感を伴います。ただ、後部座席にすわっているひとの足が前の席の下に入りやすいので、狭いとは感じません。その気になれば、大人4名でロングツーリングを楽しむことも可能な車だといえるでしょう。

 

118iは今が買い時?

118iは、平成32年度燃費基準を達成したからエコカー減税の対象にも入ります。自動車取得税が60%、同重量税が50%、グリーン化特例によって購入の翌年度の自動車税も約75%軽減され、総額で9万円弱の減税を受けられるのも嬉しいポイント。

「お手頃な価格でBMWのオーナーになりたい」という人には、是非おすすめしたい1台です。

もしかししたら最後のコンパクトFRになるかも?

1シリーズは今後FF化される可能性も…

1シリーズの動向で注意すべき点があるとすれば、次期1シリーズがFFに変更される可能性が高いということ。すでにワングレード上の2シリーズアクティブツアラーとグランツアラーが、ミニと共通プラットフォームを使用し、FF化されています。

他にも前モデルでは、FRベースのプラットフォームを使用してつくられていたX1も、今ではミニや2シリーズのツアラーと同じシャーシを使ってFFベースの4WDとなっています。つまり、1シリーズもFF化される可能性は極めて高いといえるのです。

世界的な潮流をみてもFF化の波は止まらない

X1やアクティブツアラーを含めて、今のFFは加速時にハンドリングが影響を受けるという欠点が解消されています。だから「FFでもFRでも、2WDであれば機能に差はない」とする考えをBMWがもっていても不思議ではありません。

118 iが気になる方は最後のチャンスかも

つまり現行の1シリーズは、CセグメントとしてもBMWのエントリーモデルとしても、最後のFRパッケージになる可能性があるモデルなのです。118iスタンダードなら298万円でナビがまで装備されます。

118iのまとめ

118i は小型ながら、4人乗りができる上に、価格も安価です。また、動力性能はBMWらしい仕上がりになっています。

3気筒エンジンの鼓動感に対する好みは分かれるところではありますが、これも新たなBMWの魅力だと捉えることもできます。この3気筒エンジンの搭載は、BMWが高回転性能よりも実用回転域と燃費性能を向上させるという強いメッセージなのです。